現実とズレている中年童貞はこんな人達

童貞と一口に言っても、素人童貞や中年童貞など細かく分けるといろいろあります。今回は中年童貞について言及したいと思います。

ノンフィクション作家・中村敦彦氏の著書「ルポ中年童貞(2015年1月発売)」を参考に記事を書きました。

中年童貞の定義

本書では、中年童貞を以下のように定義しています。

生まれながらに障害のある男性や、同性愛者は本書の”中年童貞から除外して考えた。(中略)書籍化にあたっては”素人童貞”も含めて、プライベートな恋愛や人間関係で女性と性交体験がない男性を”中年童貞”としたい。

中年童貞の人数

国立社会保障人口問題研究所「第14回出生動向基本調査(2010年)」によると、20〜24歳の未婚男性で性交経験がない人は、40.5%と前回(2005年)に比べ6.9ポイント上昇。さらには、30〜34歳の未婚男性のうち、性交経験がない人の割合は26.1%となっている。おおよそ、4人に1人以上が童貞という計算だ。

この数値を元に計算すると、30歳以上の未婚男性はおおよそ800万人。全国に209万人の中年童貞がいることになる。長野県の総人口とほぼ同数だ。

出生動向基本調査は五年ごとの調査で性交経験のない男性はここ20年の間、上昇し続けている。

このように、日本の中年童貞の人数に言及しているんですが、、、

これにはちょっと異を唱えたいと思います。

というのも、この推計なんですが、計算方法おかしくないですか?

209万人という数字は、800万人の26.1%ってことなんでしょうけど、26.1%なのはあくまで30〜34歳の未婚男性のうち性交経験がない人の割合。なのにそれを30歳以上の未婚男性全員と対応させるのはおかしいですよね。

いくらなんでも人数多すぎる。。。

これは単純ミス…なんでしょうか?それにしてはあまりにも感じですが…

まあこれ以外にも、全体通して読んだ感想として、ちょっと著者の主観が入りすぎているというか、書き方がネガティブに偏ってるんじゃないと思う節がちらほら。

本書に登場する中年童貞もだいぶ偏ってますが、著書の主観も偏ってるんじゃないかとも思いました。

登場する中年童貞

本書では8人の中年童貞が登場します。彼らに対する率直な感想としては、思考や行動がこれまでもかというぐらい偏ってる。偏りすぎている。あまりにも現実が見えていないです。今まで、ここまでの人にはさすがにあったことはありませんが、本当にいるんですね。そのくらい強烈でした。

それでは、簡単にではありますが紹介していきます。

①オタクだらけのシェアハウスに住む32歳

日雇いバイトで月収10万円程度。不登校で高校中退している。学生時代からこれまで友達はゼロ。自分を変えたいと思い、8年前に実家の大阪から東京へ出てきたが何も変わらず。以降、徹底的に人生を諦めている。それでも処女信仰を持ち、「非処女の女性は誰かのお下がりだから処女じゃないと嫌だ」と豪語。また「童貞を無くしたら処女の女の子に相手にされなくなる」とも言っている。

②HKT48・朝長美桜推しの33歳

学校法人勤務で年収500万円。可処分所得のほとんどをHKT、AKBにつぎ込む生活をしており、300万あった貯金も30万まで減ってしまう。過去に彼女はいたが、女性を神格化していたためかセックスはしなかった。何度かチャンスはあったが、自分からは手を出さなかったようだ。結果、その彼女から、妊娠したので(二股相手の男性と)結婚すると告げられ別れてしまう。それにより人間不信となり、そして精神崩壊に陥る。だがHKTやAKBに出会うことで見事に立ち直る。

③超高学歴で某塗料メーカーの研究室に勤める34歳

超高学歴の中年童貞。偏差値70を超える旧帝大系大学工学部を卒業し、そのまま大学院に進むエリート。だが陰湿なオーラをまといコミュニケーション能力にも難ありで、いろんな人にいつも嫌われている。新興宗教に入信しているが、初対面の人間にいきなり宗教の話をするくらい空気が読めない。大学時代、失恋が原因でリストカットし、さらには精神病院に入院する過去を持つ。大学院時代に一緒だった女性に好意を寄せるも告白はせずに、10年間一方的に妄想するだけの関係。「現実には童貞だけど、妄想の中で何度も抱き合ってるから童貞って気がしない」らしい。

④モテなさすぎて33歳で自殺したAV男優

幼い頃から勉強ができ、将来は医者か弁護士になりたかったが高校受験で挫折。東証二部上場企業で営業部に配属されるも上司にキレて1週間でやめる。人に頭を下げるようなレベルの低い人間ではないと本気で思っていた。圧倒的なステータスと社会的地位を求めていた彼は歌手やタレントを目指して数々のオーディションに応募する。だがそれも叶わず。それでも一発逆転を諦めず、29歳でAVの素人男優公募企画に志願。若ハゲで気持ち悪いルックスが受けてAV出演を果たす。だが結局、AV女優には嫌われてセックスすることはできなかった。最後は精神を病み自宅マンションから飛び降り自殺してしまう。

⑤名古屋大大学院修了のネット右翼44歳

スキンヘッドに汚れたTシャツ姿で、一見すると中年童貞には見えない。むしろ性欲が強そう。iphoneの転売で月に5日だけ働き、年に150万円稼いでいる。空いてる時間は1日中読書している。中学生から哲学書を読むなど教養や知識ばかりがどんどん膨らみ、中学1年の時には”同級生は全員教養のない馬鹿”と思い込む。正義感が強く融通が利かない性格で、それが災いして就職した警備会社を倒産させてしまう。そんな過激な面もあったが、読書会をきっかけにコミュニケーション能力が上達。失敗を重ねながらも自分自身を客観視できるようになる。自身の童貞をネタにして笑いをとる一面も。中年以降に意識変革に成功して人生が好転したケース。

⑥同性愛者のフリをしている一部上場企業のエンジニア36歳

外見は普通でいわゆるフツメン、真面目で知的な青年。地方の国立大学を卒業しシステムエンジニアとして勤続15年目。幼少期や学生時代のトラウマから自己肯定感が低い。女性からの拒絶を恐れており、本当は女性に受け入れてほしいのに男性同性愛者のフリをしている。女性にモテないことから同性愛を選択した後天性の性同一性障害のようだ。新宿のハッテン場によく行っている。2008年に秋葉原無差別殺人事件を起こした加藤智大や元兵庫県議会議員の野々宮竜太郎に共感している。”一般的な男性として女性と結婚し、子供を作ってマイホームみたいな人間”になりたいと願っている。

⑦パラサイトシングルしている44歳の介護職員

ハゲでデブで糖尿病を患っている44歳。ずっと実家暮らしで身の回りの世話は全て78歳の母にやってもらっているパラサイトシングル。中卒で高校入試は受けずに、当時の担任に勧められた隣の市の町工場に就職している。その後は倉庫で勤務しているが、ヘルパー2級取得を機に介護職員として働く。だが、偏った思考を持ち、さらには小学校で習う簡単な漢字もわからない。コミュニケーション能力が低く、新人職員にも横暴な態度で威張り散らす。周囲に迷惑ばかりかけた結果、職場のお荷物となり、誰にも相手をされなくなる。それでもいつか挽回するチャンスを狙っていた。職場の飲み会で、自分は今でも童貞で風俗に行ったこともない、順調で綺麗な心を持っているの人間だとアピールしてドン引きされる。

⑧婚活パーティーに参加する37歳の中年童貞

弁当工場の非正規職員。オタク系で服装も垢抜けないず雰囲気も悪い。彼女いない歴37年だが10年くらいと嘘をついたりとプライドが高い。年収200万円以下、貯金5万円で実家住まい。婚活市場では最悪のスペックなのにも関わらず、タレントの優香みたいな女性と結婚したいと望んでいる。一度もカップルになったことがないのに自分の能力不足を素直に認めようとしない。

参考文献

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