歴史上の童貞偉人がこれほど存在していたとは

偉人

 

世間には性経験や結婚の有無で人に上下の格付けをする風潮があり、童貞は侮られがちである。だが、人の才や器は、人体の一局所の特殊な摩擦経験の有無によって決まるものではない、「独りで生きて何が悪い」と、絢爛たる先人たちの姿は教えてくれる。

 

「童貞の世界史」(パプリブ)ではこのように語られていますが、その通りであると感じます。常にネガティブなイメージがつきまとう童貞ですが、今回は童貞は童貞でも歴史に名を残した偉人について取り上げたいと思います。

 

性愛を生涯遠ざけた偉人のパターン

童貞を貫き通したかはともかく、生涯にわたって性愛を遠ざけ続けた歴史上の偉人は、以下のパターンに分類されます。

 

①性的魅力に乏しい、性愛に対し消極的など

世間的にいわゆる「恋愛弱者」「非モテ」と呼ばれる典型的なパターン。無論、偉人にもこうしたタイプは少なからず存在する。しかし意外にも、生涯にわたり独身・童貞を貫く事例は多くない。ただし、偉人の中でも文化人には、比較的こうしたタイプは存在する印象である。アンデルセンやブルックナーなどがこれに該当する。

 

②性愛方面の欲求が乏しい

このタイプには、異性より同性でつるんでいる方が楽しい、という例も少なくない。そのため、同性愛ではないかと周囲から思われる事も少なくない。政治方面で実績を残しながら生涯童貞を貫いた偉人には、このタイプが目立つ。近年ささやかれる「絶食系男子」と呼ばれる人々もこのタイプに近いと思われる。無理をする事もなくごく自然に性愛から遠ざかっているパターンである。

 

③性愛への恐怖感・嫌悪感がある

いわゆる「性嫌悪」と呼ばれるパターン。必ずしも性欲がないとは限らない。宮沢賢治がこれに該当すると思われる。

 

④肉体的に虚弱、健康上の理由

健康に不安があると、欲求が弱くなる事もあるようだ。また、寿命がいつまであるかわからないという理由から、相手への申し訳なさに性愛へ踏み込むのを躊躇する事例もある。このパターンとしては、中山平次郎がいる。

 

⑤宗教上の理由から性愛を遠ざけた

このタイプも多い。トマス・ベケット、ティリー伯、歴代ダライ・ラマ(六世を除く)などがこちらに相当する。童貞ではない事例も含むと、上杉謙信、細川政元もこれに近いか。

 

⑥自らの使命には妨げになると考えた

ナイチンゲールやマザー・テレサを見る限り、⑤と性格的には似通っているし重なっているケースも少なくないといえよう。ロベスピエール、吉田松陰もこのタイプと思われる。即位後のバシレイオス二世もこちらに分類されると思われる。

 

⑦家族間の関係が非常に密接で、他者の入る余地がない

時にはこうした事例が見られる。ライト兄弟やヤーコプ・グリム、中山平次郎は兄弟姉妹感の関係が生涯に渡り密接であったことが知られる。

 

⑧早世した恋人に操を立てた結果

比較的珍しいが、こうした例もある。アーサー・バルフォアやウィリアム・ウォーカーは早世した婚約者を生涯思い続け独身を通した。

 

まとめ

聞いたことがある人物もいれば全く聞いたことがない人物もいたと思いますが、このように理由は様々。もちろん偉人に限らず一般人でもその点は同じでしょう。複数の要因を併せ持つ例もあります。

言うまでもないですが、生涯独身・童貞の偉人より既婚の偉人の方が圧倒的に多いです。そして偉人に生涯童貞の人物がいたからとて、童貞なら偉人になれるという訳でもありません。

ですが、独身・童貞の偉人の存在は、童貞で悩んでいる人に勇気や希望を与えることは間違いないでしょう。「よし、俺は童貞としての人生を全うするぞ」とある種の悟りの境地に至るのも一つの人生だろうし。女性とのセックスがどうしても諦められない人はもちろんそれもあり。

上記で挙げた偉人や個人的に印象に残った偉人については、個別に取り上げたいとも思ったのですが、本書ではなんと80人以上もの人物が紹介されていて、ボリュームもなかなかのものだったので、これについてはもう気が向いたら書きます。

補足情報として、本書は二名の人物に執筆されたものですが、これを書くためにかなりの文献を参考にしています。表紙のデザインからして、結構コミカルな感じかと思ったら意外とガチだったのが驚きでした。童貞のみならず、そもそも歴史が大好きな人にはおすすめです。

参考文献

 

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